あおいの空想食堂

映画、本、料理。20代女性の生活を彩るものの話。

私は可愛くないと気付かされた日。


可愛くなりたい。多くの女性が感じたことのあるであろう感情をギリギリと噛み締めた。



昨日、来年住む地域を散策していたら近くの大学で学祭が行われていて軽い気持ちで足を運んだ。大学はおしゃれで道行く女子大生はみんな垢抜けて綺麗で細くて、彼女たちとすれ違うたびになぜか私はだんだんと苦しくなっていった。

今まで別段太っているともブスだとも思ったことはなかった。

しかし大学祭をほんの数分覗いただけで自分が垢抜けないデブでブスだと認識してしまった。


体型が恥ずかしい、という体験は滅多になく、その分受ける衝撃は強い。その衝撃で強い絶望感と羞恥と惨めさとが入り混じってつま先からジンジンと積もっていくような感覚から抜け出せなくなる。今もだ。


いつか可愛い女性になれる日は来るのだろうか。

夜空に星が瞬いた。

京都駅で購入した駅弁のはなし

先日、恋人の実家に行ってきた。恋人の実家は福島にあり、関西からは新幹線を乗り継いで半日ほどかかる。ちょっとした旅行だ。

 

当日、恋人は駅でにんまりしてこう言った。

「あれ?もうお昼だ!駅弁を買うしかないな〜」

こら!わざとらしいぞ!

恋人は大の駅弁好きで帰省や旅行で駅弁を食べる機会を楽しみにしている。大好きすぎて意図的にごはん時間を狙って新幹線の予約をとることもある。今回も、何日も前から食べるお弁当を決めていたらしく、にこにこしながら駅弁を手に取った。

優柔不断な私もうんうん悩みながら駅弁を買い、新幹線に乗り込んだ。

 

荷物を片付けて席に着き、恋人と顔を見合わせふたたびにんまり。

「「いただきます!」」

 

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《私の食べただし巻き弁当》

 

 

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《恋人の食べた焼肉弁当》

 

フタを開けると食欲を刺激するいい香り。お出汁の効いたふわふわで優しい味わいの玉子焼きと甘辛い鶏。アクセントに山椒が効いていて、「おいしい〜!」という感想が何度も口をついででた。

恋人とお弁当を交換してみたのだけど、これもまたおいしい。スパイスでピリ辛く味付けされたお肉にごはんがすすむ。

食べてる途中に何度か顔を見合わせ、目元を綻ばせ「おいしいねえ」と言い合った。

 

私にとって駅弁も旅の楽しみのひとつだ。

 

 

賞味期限の切れた思慕

友人が鬱病になった。友人と言っても多分その関係は破綻していて、確認したわけではないけれど、おそらくきっと彼女は私のことをもう友人だとは思っていない。ただ私は彼女のシニカルな冗談やアイロニーが好きだった。

彼女は賢くて鋭い感性を持っていて繊細だった。だから私は気がつかないうちに彼女の怒りを買ったのだとおもう。好きな人が離れていく寂しさは強烈で、諦めなければならない友情なのに未だに私は彼女を諦めきれない。

 

彼女は高校生のときから創作活動をしている。それは小説であったり、詩であったり、絵であったりするのだけど、今も変わらず続けていて、サイトに作品を掲載している。その作品が私は大好きで友人という関係が破綻している今でも時々作品を見に行ってしまう。

同い年だとは思えない、繊細な言葉の使い方であったり、情景の切り取り方であったり、思わず嘆じてしまうような作品ばかり並んでいる。

 

鋭い感性は他の人が見えない面まで見えてしまう。それは私からすれば喉から手が出そうなほど羨ましい才能なのだがそれが彼女を苦しめているのだともおもう。

彼女には幸せになってほしいと思うのだが友人関係の破綻した私にそれを願う権利はない。私はいい加減彼女に対する思慕を諦めなければならない。
 

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夏におすすめの映画4選

 

こんにちは。宙です。

今日は「夏の《映画・ドラマ・アニメ》」について書こうと思います。

 

「夏の《映画・ドラマ・アニメ》」といってもざっくりしているかなと思うので、

夏に

・ときめきたいとき

・泣きたいとき

・ドキドキしたいとき

・笑いたいとき

この4つの気持ちにおすすめの映画を(独断で)紹介します。

 

【ときめきたいとき】 

耳をすませば [DVD]

耳をすませば [DVD]

 すごく甘酸っぱい青春のお話です。進路、恋。悩みながら自分なりの答えを出していこうとする雫と聖司に見入ってしまう作品。中学生のときに観ておきたかった…!

手で顔を覆いながから「うわあ…!」と指の隙間から観ました。というくらい、ちょっと恥ずかしい。でも、やっぱり、こんな青春、憧れます。

猫の恩返し」も一緒に観たくなります。夏にときめきたいならこの作品をおすすめします。

 

 

【泣きたいとき】

アンコール!! [DVD]

イギリスの気難しい夫が余命宣告された優しい妻に頼まれて彼女の通う合唱団に顔を出すようになり、そこで段々と変わっていく…。

ずっと涙が止まりませんでした。ひとりで観てよかったと思えるくらいに涙しました。

夫婦が長い間一緒に培ったものを彼らの言葉や仕草がうまく表現していたし登場人物がみんな楽しそうで、しあわせそうで、そこにもぐっと込み上げるものがありました。

最後のシーンでもひとしお泣いて、心が温かくなりました。私もこんな素敵な人生を歩めたらいいな、隣で一緒に歩いてくれるひとが現れたらいいなと思えました。

素敵な映画です。

 

【ドキドキしたいとき】

冷たい熱帯魚

普通のサラリーマンが熱帯魚店の店主と交流を持つことで段々と歯車が狂っていく、ホラー。

手垢のついた表現ですが、やはり一番怖いのは人間、と感じてしまう作品です。私は怖すぎてもう熱帯魚店に行けないし、二度とこの映画が見れないのではと思います。それくらい衝撃の強い作品です。

園子温監督の味が一番出ている作品だと思います。夏にひんやりしたいならぴったり。

 

【笑いたいとき】

シェフ 三ツ星フードトラック始めました [DVD]

一流レストランのシェフをクビになった主人公がフードトラックでサンドイッチを売りながらアメリカ横断をするコメディ。

アメリカならではのブラックジョークがたくさんでてきます。それに出てくる料理のおいしそうなこと!

新鮮な野菜を切る音、鉄板で肉が焼ける音、そして出来上がった美味しそうな料理!

キューバサンドが食べたくなるし、笑顔をもらって元気になれる、パワフルな映画です。

 

 

以上、宙のおすすめする夏に観たい映画4選でした。気になる映画はありましたか?

これが何かみなさんのお役に立てれば幸いです。

 

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晩夏の約束

 

もうすぐ夏がおわる。

いつの間にか秋めいてきていて、

 

  秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 

                                     風の音にぞ驚かれぬる

 

という和歌を思い出す。

 

私は何月、とかそういう綺麗に分割されているものより向日葵の咲く季節に、とか藤が見頃の時期に、と約束する方がすきだ。

なんだかその方が風情がある気がして。

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納豆の食べ方

 

納豆が好きになったのは最近のことである。それまではあの粘り気と匂いがどうにも駄目で、朝起きて食卓に納豆が並んでいるとゲンナリした。


だからひとり暮らしを始めて、納豆を買うことは決してしなかった。しかしなぜだか覚えていないがあんなに苦手だった納豆を買い、食卓に並べたことがあった。そして納豆を口に運んだとき、革命は起こった。

 

おいしい!!!

 

あんなに苦手だったのに……。衝撃があった。納豆はこんなに美味しかったのか、と。
年を重ねるにつれて苦手だった食べものが美味しく感じられるようになることは結構ある。私の場合は納豆、茄子、味噌…。
年を重ねることはこういうメリットもあるらしい。食べることが好きな私にとっては嬉しすぎるメリットだ。

 

さてその納豆、どうやって食べるのが一番美味しいのだろうか。そのまま食べてももちろんおいしいが、少しアレンジを加えるのも私は好きだ。
葱を散らす?それとも大葉?卵黄を落としてもおいしいし、カレーと納豆の組み合わせも最高らしい。納豆の粒も小粒だったり挽き割りだったり料理や気分に合わせて変えられる。

今回は葱と卵黄をトッピングした。このネバネバの美味しさ、小学生の私にはわからないだろうな。大人の私は納豆に舌鼓を打ちながらほそくえんだ。

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休日のフレンチトースト

 
休日の朝は時間がゆっくり流れる。だから、目覚まし時計でなくって朝の柔らかな日差しで起きてもいいしテレビの前でしばらくぼーっとしてもいいし、朝ごはんに手間をかけたりしてもいい。

幼い頃の小さな贅沢で、休日にフレンチトーストを食べることがあった。そんなとき、フレンチトーストを作るのは普段あまり料理をしない(できない)父の仕事だった。卵液に漬けたバケットを、バターを引いたフライパンで焦げないよう焼き目を時々お箸で確認しながらじっくり弱火で焼くのだ。


ひとり暮らしを始めてからはめっきりフレンチトーストを食べていなかったがTwitterでおりえさん(https://mobile.twitter.com/orie13a)のツイートを見かけたとき、どうにもフレンチトーストが作りたくなって金曜の夜、スーパーに走った。
そのレシピはこちらである。

 

 


そして翌朝、昨晩卵液に漬けておいたパンをみてにんまり。「これは美味しいのができあがるぞ!」というのが既にわかってわくわくした。バターの香りに満たされたキッチンでフレンチトーストを焼く。温かいスープも作った。
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できたてのフレンチトーストを口に入れると一晩漬け込んだ卵液がじゅわっと口内に広がりバニラとバターの贅沢な甘さがなんとも言えず美味しかった。「ん〜〜!」と思わず声が出てしまうほど、絶品。ぱくぱくと完食してしまった。
それからおりえさんのフレンチトーストはとっても大好きな一品になったのだけど、毎日は作らない。たまの休日に作る程度だ。私はその方が休日!という感じがしてたまらない。