宙の空想食堂

映画や絵本などの物語に出てくるお料理や雑記

『ハリー・ポッター』よりバタービール

 

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こんにちは。宙と申します。ここは絵本や映画などの物語に出てくるお料理や店主の創作した物語がトッピングされたお料理が出てくる食堂です。たまに店主のひとりごとが聞こえてくるかもしれません。どうぞくつろいでゆっくりしていってくださいね。

 
 
本日のメニューはJ・K・ローリング作『ハリー・ポッター』よりバタービールでございます。

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ハリー・ポッター』は自分が魔法使いであると知った少年ハリーが魔法学校に通いながら成長していく物語である。

 

この物語、幼い頃から大好きで、父に読み聞かせをせがんだ記憶がある。あんなに分厚いのに。父、ごめん。

学生時代は映画を繰り返し観たり、呪文を覚えたり、最新刊を予約して、発売の次の日、友だちと感想や次巻予想で盛り上がったりした。

そんな私に負けず劣らず『ハリー・ポッター』が大好きなのが妹である。

 

妹は可愛らしくて、賢くて、音楽もスポーツも得意で、明るくて人気もあった。幼かった私はそれが羨ましくて(当時は気がつかなかったが)嫉妬してしまうこともあった。普段は仲が良いのだが、ひとたび比べられると私の方が何もかもにおいて劣っている気がした。それが嫌で堪らなかった時期もある。

 

妹と並ぶと劣等感を抱いてしまうことから抜け出せたのは高校生になってからだ。得意なことが妹と違うと気がつきはじめたのだ。私にも妹より得意な分野があるということを実感しはじめた。

その後私は文学部に進学し、文章を読んだり書いたり、物語を考察する勉強を始めた。妹は高校に進学し、音楽、特にヴァイオリンを本格的に勉強しだした。

学びのベクトルが変わったのだ。

比べられることがなくなった。それは同時に妹に「お姉ちゃん」らしいお手本を見せなくてよくなったことでもあった。

それが私はたまらなく嬉しかった。

 

私は自分より上手かったり綺麗だったり的確な鋭い文章を読むとすごいなあと感服してしまうのと同時に、悔しいと思ってしまう。しかし妹には「負けたくない!」という気持ちより、よくこんなにできるな、すごいな、尊敬するという気持ちが起こる。

妹と得意なことが違って良かった。家族として、嫉妬なしに尊敬できたり素直に応援できるのだから。

 

妹はヴァイオリンが得意でドイツ語も話せて賢くて明るい。一緒にいると笑いの絶えない私の自慢の妹だ。

 

店主.宙

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』よりアグネスぷりん

 

いらっしゃいませ。

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今夜のメニューは日本テレビ制作、ユン・ジェギュン原作、長瀬智也主演のドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』よりアグネスぷりんです。

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主題歌はTOKIOの「宙船」で懐かしいと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ヤクザグループ「関東鋭牙会」の若頭である主人公、榊真喜男は喧嘩は強いが頭はよくない。それを憂慮した父が「高校卒業が組長になる条件」とし、真喜男の年齢を10歳偽って高校に編入させる。そこで繰り広げられる学園コメディ。

その主人公、真喜男が好きな食べものがプリンである。

そのプリンのおいしそうなこと!

 

このドラマ、最近まで知らなかったのですが、恋人が楽しそうに観ていたのを隣から覗き込んでみたらまんまと私もハマりまして。笑

楽しく一緒に鑑賞しました。

 

なぜこのドラマを最近まで知らなかったのかというと、ついこの前まで母がとても厳しかったから。今も厳しいけれど、今は一人暮らしをしているし、成人もしているから以前に比べたら随分寛容になったように感じる。

 

小学生のころ、友だちに誕生日プレゼントでもらった少女漫画が捨てられた。

中学生のころ、部活動にあまり参加させてくれなかった。

高校生のころ、文学部に行きたいと言うと(文学部は就職率があまり高くないという話を聞いて)「ニートにするために大学に行かせるんじゃない」と叱られた。

 

辛いときは話を聞いてくれたりアドバイスしてくれたり美味しいごはんを作ってくれるし、私のことを思っての発言や行動なのだが、時々ものすごく苦しくなった。

 

随分と前に恋人に中学生のころの話をしたことがある。私は最初、バレー部に入部したのだが半年も続けられずにやめてしまった。なんで続けなかったの?という恋人の言葉に練習時間の半分くらいで私はひとり、切り上げて帰らなくちゃいけなくて、そうなるとろくに練習せず片付けもせず帰る奴、というレッテルが貼られて、どんどん自分の居場所がなくなっていったから、というような返事をした。

 

そのあと、「バレー、したかったなあ」という言葉と涙が知らず知らずのうちに零れ落ちて自分でもびっくりした。

あれから何年も経ったのに、全然気持ちが消化できてないことに驚いた。

 

だけど、それから何年も経って、私は一人暮らしを始めて、母以外の多くの価値観に触れた。そして今は自分がどうなりたいかははっきり分かってるのに、親や周囲の期待とかで流されて、それを周りのせいにするのはやめよう。私の人生、私が責任を持って納得させるべきだ、と思えるようになった。

他人のせいにするのはやめた。指を咥えて羨ましがるのはやめた。

だって、私の人生だから。

 

そうは言っても母のことは大好きだ。




店主.宙

『深夜食堂』より赤いウインナー

 

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さて、今日のメニューは東映制作、安倍夜郎原作、松岡錠司監督の映画『深夜食堂』より赤いウィンナーです。

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深夜しか開かない食堂「めしや」で色んなひとが色んな人生を背負ってごはんを食べに来る。同じお料理でもひとによって料理に対する想いが異なるのだなと、だから元気になるお料理もひとによって変わるのだなと、気付かせてくれる映画です。温もりのある店内、おいしそうな料理、優しい物語。

観終わるとおなかが空く。それにすこし元気にもなれる。

 

 

元気ってひょんなことで吸い取られたりする。しかも元気が吸い取られるときって原因はひとつじゃなくて、心がしょんぼりしちゃう出来事が複合的に重なったりしませんか?それが重なるとどんどん姿勢が前のめりになっていって、視界が狭くなって心の暗い部分しか見えなくなったり、将来が想像できなくなってしまう。
 
私は元気が出ないとき、しょんぼりしちゃう出来事がよく重なります。
実は最近、何が原因なのかわからないけどとりあえず苦しい、辛い、このままだめになっちゃうかも、となっていたんです。なんだろう、予想外に冷たくされたり優しくされたら思わず泣いてしまいそうな、そんなギリギリな状態。笑おうと思ったのに涙が零れてしまったときに「あ、気持ちが限界なんだ」となぜか占いに向かいました。

 

占いで「いま辛いね〜、大丈夫あなたは間違ってない、気を楽にして、考えすぎることがあるから」と言われたことがとっても胸にストンと落ちて、半泣きになりながら「ああ、私はこの言葉が欲しかったのだ」と気がつきました。

 

別に運勢を見て欲しかったのではなく、張り詰めていたものを私より人生経験の豊富な他人に大丈夫、大丈夫って言って欲しかったんだと今ならわかります。そう考えるとカウンセリングでもよかったな、と思うのですが、そのときは必死で、限界で、自分のことなのに自分がわからなかった。

 

 

元気が出ないとき、「大丈夫、大丈夫、考えすぎ、きっと何とかなる」って言ってくれたらどんなに楽になるか私はようやく実感することができました。

 

もし、しんどい思いをしていたら、そこに座って話を聞かせて。体の芯から温まるお料理でも食べながら、心に溜まっているものを丁寧に掻き出して。

大丈夫だよ。きっと何とかなる。

 

 店主.宙

いらっしゃいませ。

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初回の今日はスタジオジブリ制作、宮崎駿監督の長編アニメーション映画『崖の上のポニョ』より通称「ポニョラーメン」を。

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ポニョがハムを食べてアチチ!としているこのシーン、公式サイトによると汁に接してより熱くなっているハムをポニョが取るように工夫されているんだとか。

 

 

宮崎駿監督の細やかなこだわりが伝わります。それに、すごくアニメーションが好きなんだろうということも。

 

あなたは好きなことのお話、できますか?

私は今まで好きなことの話をすることができませんでした。馬鹿にされそうで。笑われそうで。でもね、この人生って私のものなんだなって最近気がついたんです。私の人生なんだから、私が責任を持って幸せにしてあげようと思いました。

 

幸せの定義って、人によってもちろん変わると思うんですが、私は好きなことやものやひとに囲まれて生きていきたいと、そう思ったので、勇気をだして、好きなものを好きだと言っていくことにしました。

 

傷つけられる怖さから好きなものを隠して生きてきましたが、この場を借りて宣言します。私は好きなものから逃げません。好きなものを全力で好きだといい、全力で好きでいつづけます。

 

そして、自分が好きなことで少しでも誰かを幸せな気持ちにさせてあげられるのなら、こんな幸せなことはないなと。それが空想食堂を開こうと思った理由です。

 

 

私の大好きな言葉と物語と料理であなたの日常生活が今より少し彩りあるものになりますように。

 

店主.宙