宙の空想食堂

映画や絵本などの物語に出てくるお料理や雑記

『ハリー・ポッター』よりバタービール

 

 いらっしゃいませ。

 宙の空想食堂へようこそ。

 

こんにちは。宙と申します。ここは絵本や映画などの物語に出てくるお料理や店主の創作した物語がトッピングされたお料理が出てくる食堂です。たまに店主のひとりごとが聞こえてくるかもしれません。どうぞくつろいでゆっくりしていってくださいね。

 
 
本日のメニューはJ・K・ローリング作『ハリー・ポッター』よりバタービールでございます。

f:id:kikze:20170716231840j:plain

 

ハリー・ポッター』は自分が魔法使いであると知った少年ハリーが魔法学校に通いながら成長していく物語である。

 

この物語、幼い頃から大好きで、父に読み聞かせをせがんだ記憶がある。あんなに分厚いのに。父、ごめん。

学生時代は映画を繰り返し観たり、呪文を覚えたり、最新刊を予約して、発売の次の日、友だちと感想や次巻予想で盛り上がったりした。

そんな私に負けず劣らず『ハリー・ポッター』が大好きなのが妹である。

 

妹は可愛らしくて、賢くて、音楽もスポーツも得意で、明るくて人気もあった。幼かった私はそれが羨ましくて(当時は気がつかなかったが)嫉妬してしまうこともあった。普段は仲が良いのだが、ひとたび比べられると私の方が何もかもにおいて劣っている気がした。それが嫌で堪らなかった時期もある。

 

妹と並ぶと劣等感を抱いてしまうことから抜け出せたのは高校生になってからだ。得意なことが妹と違うと気がつきはじめたのだ。私にも妹より得意な分野があるということを実感しはじめた。

その後私は文学部に進学し、文章を読んだり書いたり、物語を考察する勉強を始めた。妹は高校に進学し、音楽、特にヴァイオリンを本格的に勉強しだした。

学びのベクトルが変わったのだ。

比べられることがなくなった。それは同時に妹に「お姉ちゃん」らしいお手本を見せなくてよくなったことでもあった。

それが私はたまらなく嬉しかった。

 

私は自分より上手かったり綺麗だったり的確な鋭い文章を読むとすごいなあと感服してしまうのと同時に、悔しいと思ってしまう。しかし妹には「負けたくない!」という気持ちより、よくこんなにできるな、すごいな、尊敬するという気持ちが起こる。

妹と得意なことが違って良かった。家族として、嫉妬なしに尊敬できたり素直に応援できるのだから。

 

妹はヴァイオリンが得意でドイツ語も話せて賢くて明るい。一緒にいると笑いの絶えない私の自慢の妹だ。

 

店主.宙