平穏の片隅

哀しみをかかえて生きていく。

賞味期限の切れた思慕

友人が鬱病になった。友人と言っても多分その関係は破綻していて、確認したわけではないけれど、おそらくきっと彼女は私のことをもう友人だとは思っていない。ただ私は彼女のシニカルな冗談やアイロニーが好きだった。

彼女は賢くて鋭い感性を持っていて繊細だった。だから私は気がつかないうちに彼女の怒りを買ったのだとおもう。好きな人が離れていく寂しさは強烈で、諦めなければならない友情なのに未だに私は彼女を諦めきれない。

 

彼女は高校生のときから創作活動をしている。それは小説であったり、詩であったり、絵であったりするのだけど、今も変わらず続けていて、サイトに作品を掲載している。その作品が私は大好きで、友人という関係が破綻している今でも時々作品を見に行ってしまう。

同い年だとは思えない、繊細な言葉の使い方であったり、情景の切り取り方であったり、思わず嘆じてしまうような作品ばかり並んでいる。

 

鋭い感性は他の人が見えない面まで見えてしまう。それは私からすれば喉から手が出そうなほど羨ましい才能なのだがそれが彼女を苦しめているのだともおもう。

彼女には幸せになってほしいと思うのだが友人関係の破綻した私にそれを願う権利はない。私はいい加減彼女に対する思慕を諦めなければならない。
 

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